気功とは
みなさんは気功というものにどういったイメージを持っていますか？ここではまず 初歩的な事から「いったい気功って何？」と言う事についてお話したいと思います。 気功とは古代から中国で伝わる生命エネルギー（気）の科学であり、それを コントロールするための練習体系です。簡単に言ってしまうと
- 気･･･命在るも全てのものに存在するエネルギー。
- 功･･･時間と期間をかけて訓練を持続させること。
と言う事でしょうか？
気功は日々淡々と、食事をするように自らの体を使って鍛錬を持続して行く事です。続ける事で自らの精神を鍛え、免疫力を高め、日々笑顔で過ごせるようになることです。 人間は誰でも、いま現に使いこなしている以上の大きな潜在的エネルギーを持っています。それを巨大な力と言う形で引き出してくるのが「武術気功」であります。
からだの自然治癒力、免疫力を高めて病気を治したり予防したりするのが「医療気功」です。 キリストのように手当てによって病気を治すことは、中国ではひろくやられている事です。誰でも訓練すればある程度はできるようになります。しかし医療気功の本領は「自分の生命を養う」養生気功にあります。 現代の病気の多くはストレス、運動不足、飽食にもかかわらず栄養が偏っているとか、環境の悪化とか、日常生活の歪みが集積した結果です。近代になって気功が改めて注目されているのは、自己管理の医学として、また外部からの癒しに頼りがちな 現代日本人の自分で自分を癒せるものとして注目されてきています。
養生気功には
- 体操のように動いて気をめぐらす
- 座禅のように動かずに気をめぐらす
- 自分でマッサージをする
上記のような方法がありますが、どの方法を使ってもその目的はひとつです。大脳を深く休息させ、心理的にも開放し、自律神経のアンバランスを調整し、からだの中の「気」の道である 経路を通りやすくすると言う事にあります。脳の休息こそがこころとからだの両方を健康に導いていくと言うことです。気功は体操に似ていると言っても筋肉運動が目的ではなく 内臓に対応する経路の気を通していく事に主眼があります。
気功の現状とその効果
気功は中国において、4000年以上も昔から庶民の健康法として愛好され引き継がれてきたものです。その上、内臓のバランスをとる医療法としても研究され、臨床されてきました。 今なお多くの中国国民が練習に励んでいます。近年になって、世界の先進国で気功の効果がもてはやされています。気功は自分自身で鍛錬するものですが、根気よく練功に励めば、必ず自分の中で何かが変わってくるのがわかるからです。
気功は決められた動きがあります。自分が出来る動きをしてからだを調えるのです。しかし自分で調整できない持病疾患があるときは、鍛錬を積んだ気功医師によって外気治療を受ける方法もあります。 治療を受ける場合も、自分で気功をやっている人は治療効果が高く、早い治癒に向かいます。
気功は難しくありません。普段より少しゆっくりとした呼吸をして、決められた姿勢を守り、意識を集中するだけです。呼吸と姿勢を意識を結合して、楽しみながら積み重ねの練習をすることです。 気功中は積極的に日常のわずらわしさや、雑念を払い静かな心境になるよう心掛けます。そうするとこころとからだのストレスを除き、こころとからだの具合が悪い部分を緩和させて、 血液循環を良くし、硬い関節を柔らかくしていきます。
気功練習は全身に新しい自然のエネルギー（気）を採り入れる方法です。年齢、性別、体力、持病の有無などは関係なくどなたでもできます。体の弱い人、持病のある人ほど最適な健康法となるでしょう。
